日本聖公会中部教区憲法プロジェクト

この憲法プロジェクトは、2005年中部教区(愛知・岐阜・長野・新潟地域)定期総会において、その設置が決議されました。*日本聖公会とは、英国教会系のキリスト教の教会です。

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「日の丸・君が代」訴訟東京高裁判決に異議あり!

「日の丸・君が代」訴訟東京高裁判決に異議あり!

 1月28日、東京高裁は「日の丸・君が代」に関する東京都教育委員会の通達を合憲とする控訴審判決を行いました。この判決は実に理不尽なものと考えます。
 2003年10月23日の通達以来、「日の丸・君が代」を教職員に強制する、こと細かな規定により多数の教職員が懲戒・処分され、子供たちの心をも傷つけてきました。これに心を痛めた400人ほどの都立学校の先生たちは、都教委の通達は思想・良心の自由を保障した憲法19条に反する。だからそれに従う義務はない。裁判所はこれを確認するように訴えた裁判です。
 この訴えに対して、東京地裁の1審判決(2006年9月)では先生たちの訴えを認め、「日の丸・君が代」についての通達や校長の職務命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害し、行き過ぎた措置」であると認め、「一方的な理論や観念を生徒たちに教え込むことを強制する」ことになり、許されないとしました。憲法の人権保障の精神に沿った、自然で分かりやすい判断でした。
 今回の2審、控訴審判決は一転して先生たちの訴えをしりぞけました。先生たちは地方公務員であること、学習指導要領に「日の丸・君が代」指導の規定があることなどから都教委の「通達の目的・内容は不合理とはいえない」としています。
 この判決をしたためた裁判官は市民的諸権利の確立の歴史に思いをはせたのでしょうか。人権獲得の歴史は信教・思想・良心の自由獲得のたたかいから始まりました。この目に見えない内心の自由・精神の自由は特別な配慮なくしてはとても侵害されやすい権利なのです。
 またこの裁判官は「日の丸・君が代」の歴史に思いをはせたのでしょうか。「日の丸・君が代」が内外で圧政の象徴でもあった歴史への配慮があまりにも稀薄と言わざるをえません。
 私たちはこの判決を受け入れることはできません。幸い原告団は上告して、たたかいを続ける決断をしています。また、このような都教委の「日の丸・君が代」強制に反対する別の訴訟では、聖公会の信徒をはじめとするキリスト者もたたかっています。今後もこれらの先生たちから目を離さず、関心を持ち続けていくことが求められています。
 
2011年2月16日   
日本聖公会中部教区社会宣教部「憲法・ちゅうぶ」 
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